イラン革命防衛隊がホルムズ海峡で船舶3隻の通過を阻止、トランプ氏発言への反発か
イランの精鋭軍事組織である革命防衛隊は3月27日、ホルムズ海峡を通過しようとした船舶に対して警告を発し、その航行を阻止したと正式に発表しました。この措置は、米国のトランプ大統領による最近の発言を「ウソ」として受け止めた対応であると説明されており、革命防衛隊は海峡が「封鎖された」と強く主張しています。
トランプ氏の「贈り物」発言が引き金に
トランプ大統領は3月26日の閣議において、イランが最近、パキスタン船籍を含む合計10隻の石油タンカーのホルムズ海峡通過を許可したと指摘しました。さらに、これを停戦交渉に真剣に臨むイランからの「贈り物」であると発言していました。
しかし、イラン側は現時点で交渉を拒否する姿勢を示しており、革命防衛隊の今回の行動は、トランプ氏の発言に対する明確な反発と見られています。発表によれば、トランプ氏の発言の後、イランの許可を得ていないと判断された3隻の船舶が、許可を得た船のみが航行を認められている指定航路に接近したため、警告を発して引き返させたとのことです。
イラン政府の公式見解と現実の乖離
ホルムズ海峡を巡る情勢は複雑です。イラン外務省は3月22日、米国やイスラエルなどに関連する国の船舶を除き、イランの許可を得れば通過が可能であるとする公式声明を発表しています。この声明では、海峡は「封鎖されていない」というのがイランの公式な主張です。
しかし、対岸の近隣諸国などに対する攻撃が続いている現状では、安全な航行が事実上不可能となっており、公式見解と実際の状況に大きな隔たりが生じています。革命防衛隊の今回の行動は、このような緊張状態をさらに高める可能性があります。
ホルムズ海峡は世界の石油供給の要衝として知られており、ここでの航行妨害は国際的なエネルギー市場や地政学的緊張に直接的な影響を及ぼします。イランと米国を中心とした対立が深まる中、今後の動向が注目されます。



