パキスタン船舶20隻のホルムズ海峡通過許可、米イラン停戦協議仲介で前進
パキスタン船舶20隻のホルムズ海峡通過許可、停戦協議で前進 (29.03.2026)

【ニューデリー=青木佐知子】パキスタンのムハンマド・ダール副首相兼外相は28日、イラン政府がパキスタン船籍の船舶20隻のホルムズ海峡通過を許可することに同意したと、自身のソーシャルメディアを通じて正式に発表しました。この決定は、パキスタンが米国とイランの間で進められている停戦協議の仲介役として積極的に動き出している中で行われたもので、地域の緊張緩和に向けた重要な一歩と見られています。

船舶通過の具体的な計画

ダール氏によれば、許可された20隻の船舶は、毎日2隻ずつ計画的にホルムズ海峡を通過する予定です。ホルムズ海峡は世界の石油輸送の要衝として知られ、この海域での船舶の安全な航行は国際的な関心事となっています。今回の許可は、イランがパキスタンの外交努力に対して協力的な姿勢を示したものと解釈できます。

パキスタンの外交的評価

ダール氏はイランの対応について、「これは平和の明るい兆しであり、地域全体の安定に貢献する重要な要素になるでしょう」と歓迎の意を表明しました。パキスタン政府は、米国とイランの対立を解消し、停戦に導くための仲介役としての役割を自覚しており、この船舶通過許可をその成果の一つとして位置付けています。

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首脳間の直接対話

今回の発表に先立ち、パキスタンのシャバズ・シャリフ首相はイランのマスード・ペゼシュキアン大統領と1時間以上にわたる電話会談を行いました。シャリフ首相はこの会談で、緊張緩和に向けたパキスタンの外交努力について詳細に説明し、両国間の協力関係を強化する意向を伝えました。この直接対話が、船舶通過許可の合意につながった背景にあるとみられます。

今後の外交スケジュール

パキスタン外務省の発表によると、29日と30日には首都イスラマバードにおいて、ダール副首相兼外相がエジプト、トルコ、サウジアラビアの各外相と4者協議を実施します。この会合では、中東地域の情勢に対応するための具体的な方策について協議が行われる予定です。パキスタンは、地域の主要国と連携しながら、米イラン間の停戦協議をさらに推進していく構えです。

ホルムズ海峡を通過する船舶の安全確保は、国際的なエネルギー供給の安定性にも直結する問題です。パキスタンの仲介努力とイランの協調姿勢が、中東全体の平和プロセスにどのような影響を与えるか、今後の動向が注目されます。

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