対イラン作戦の費用、開始100時間で5800億円超 米シンクタンクが推計
米国のシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は5日、対イラン軍事作戦における米軍の費用が開始100時間で37億ドル(約5800億円)を超え、1日当たり約8億9140万ドルに上るとの推計を発表しました。この分析は、作戦の財政的負担が急速に膨らんでいる実態を浮き彫りにしています。
費用内訳と資金問題の焦点化
CSISによると、37億ドルの内訳は以下の通りです。
- 弾薬費:約31億ドル
- 戦闘による損失やインフラ修繕:3億6000万ドル近く
- 運用面:1億9600万ドル以上
大半の費用は予算化されておらず、資金の議論が今後、作戦の是非に関する焦点になり得ると指摘しています。これは、軍事行動の継続が財政的制約と直結する可能性を示唆する重要な見解です。
コスト削減の見通しと背景
CSISは、米軍がより安価な兵器を使うことに移行している上、イランのミサイルや無人機の攻撃が大幅に減少していることから、コストを押し下げることになるとの見通しを示しました。この傾向は、戦術の変化や敵対勢力の弱体化が費用面に影響を与えていることを反映しています。
一方で、作戦が長期化すれば、これらの削減効果が相殺されるリスクも残されています。国際社会では、中東地域の緊張緩和に向けた外交的努力が続く中、軍事費の増大が平和プロセスに与える影響についても注目が集まっています。
この推計は、2026年3月6日に更新された情報に基づいており、米軍の作戦展開が地域の安全保障だけでなく、国家財政にも大きな負荷をかけている現実を改めて強調するものです。
