ホルムズ海峡封鎖で日本船44隻がペルシャ湾に留め置かれ、日本人船員24人が乗船
ホルムズ海峡封鎖で日本船44隻がペルシャ湾に留め置かれ (04.03.2026)

ホルムズ海峡封鎖で日本船44隻がペルシャ湾に留め置かれ、日本人船員24人が乗船

イラン革命防衛隊によるホルムズ海峡の事実上の封鎖を受け、海運会社で構成される日本船主協会は4日、東京都内で対策本部の初会合を開催した。会合では、海峡の奥に位置するペルシャ湾に日本関係船44隻が留め置かれ、そのうち4隻に日本人船員24人が乗船しているとの報告があった。

この数字は、3日時点では42隻、23人とされていたが、会員からの追加情報により、4日午前時点で更新されたものだ。現在のところ、乗船している船員たちの当面の食料や水は確保できており、被害の情報はないという。

エネルギー関連船が約30隻を占める緊迫した状況

会合後に取材に応じた長沢仁志会長によると、留め置かれている44隻のうち、原油や液化天然ガス(LNG)などエネルギー関連の船が約30隻を占め、残りは自動車運搬船や貨物船となっている。ホルムズ海峡は原油輸送の大動脈として知られ、今回の封鎖通告と外国船への攻撃は、国際的なエネルギー供給に重大な影響を及ぼす可能性が高い。

長沢会長は「非常に切迫した状況だ」と強調し、「船員、船体、荷物の安全確保が最大の使命である」と述べた。その上で、必要な情報を会員と共有し、政府と緊密に連携していく考えを示した。この対応は、不測の事態に備えた迅速な危機管理の一環として位置づけられる。

封鎖の背景と今後の見通し

ホルムズ海峡での封鎖は、イラン革命防衛隊が主導しており、地域の緊張が高まっていることを反映している。この動きは、中東情勢の不安定さを浮き彫りにし、日本の海運業界にも直接的な打撃を与えている。日本船主協会は、今後の情勢変化に応じて、対策本部の活動を強化する方針だ。

現時点では、留め置かれた船の具体的な所在や、乗船している日本人船員の詳細な状況は明らかにされていないが、協会は継続的な監視と情報収集に努めている。この事態は、国際的な物流やエネルギー安全保障にも関わる問題として、政府レベルでの対応が求められるだろう。

日本船主協会は、会員企業との連携を密にし、船員の安全確保と業務の継続性を両立させるための措置を講じていく。今後の展開次第では、追加の対策や国際的な協調が不可欠となる可能性が高い。