トランプ前大統領、FRBパウエル議長に即時利下げを強く要求 住宅ローン金利上昇と選挙への影響が背景
トランプ前米大統領は12日、自身の交流サイト(SNS)を通じて、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に対し、即時の金利引き下げを要求する投稿を行いました。これまで繰り返し利下げを求めてきたトランプ氏ですが、今回は特に緊迫した口調で訴えています。
住宅ローン金利の上昇傾向が懸念材料に
この要求の背景には、イラン攻撃によるインフレ懸念の高まりが指摘されています。米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)の最新データによると、30年固定住宅ローンの週平均金利は前週から0.11ポイント上昇し、6.11%に達しました。政権は2月下旬、イラン攻撃前の段階で金利が6%を切ったことを大々的にアピールしていましたが、情勢の変化で逆転する形となりました。
米国では食料や住宅などの生活コストが高止まりしており、国民の不満が強まっています。この問題は、11月に迫った中間選挙の主要な争点になる見通しです。中東情勢の緊迫化に伴い、既にガソリン価格が上昇しており、経済的な不安が広がっています。
トランプ氏の投稿内容とFRBの対応
トランプ氏はSNSで「遅すぎるパウエル議長はどこにいる。次回の会合を待たずに今すぐ利下げすべきだ」と書き込み、迅速な対応を迫りました。FRBは17日と18日の両日、金融政策を協議する連邦公開市場委員会(FOMC)を開催する予定ですが、トランプ氏はその前の即時行動を求めています。
この要求は、単なる経済政策の提言ではなく、政治的な意図も込められているとみられます。中間選挙を控え、有権者の生活コストへの不満を和らげるため、FRBに圧力をかける姿勢が鮮明です。過去にもトランプ氏はFRBの利下げ遅れを批判しており、今回の投稿はその延長線上にあると言えます。
専門家の間では、中東情勢の不確実性がインフレ圧力を高め、金利上昇を招いているとの見方が強まっています。FRBがどのような判断を下すか、市場や政治の動向に大きな影響を与えることが予想されます。



