トランプ米大統領、中国訪問延期を示唆 ホルムズ海峡の艦船派遣協力が条件に
トランプ米大統領は15日、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のインタビューにおいて、中国がホルムズ海峡の船舶護衛のための艦船派遣に協力しなければ、3月31日から予定されている中国訪問を「延期するかもしれない」と述べた。この発言は、原油価格の高騰が続く中、イラン情勢を巡る対応が米中間の新たな重要課題として急浮上していることを背景としている。
「中国も協力すべきだ」と指摘
トランプ氏はインタビューの中で、「中国も協力すべきだ。原油の90%を同海峡経由で輸入しているからだ」と強調した。ホルムズ海峡は中東からの原油輸送の要衝であり、その安全確保は国際的な関心事となっている。米国は既に日本など同盟国に対して艦船派遣への協力を求めているが、中国の参加が特に重要視されている状況だ。
トランプ氏の訪中は2期目初めてのもので、習近平国家主席との首脳会談が予定されている。しかし、トランプ氏はFTに対して、首脳会談まで待つのは遅すぎるとの認識を示し、「それ以前に状況を把握しておきたい」と語った。これは、イラン情勢の緊急性を反映したものであり、米国政府内で焦りが募っていることをうかがわせる。
原油価格高騰が背景に
現在、原油価格の高騰が世界経済に影響を与えており、トランプ政権はエネルギー安全保障への対応を迫られている。ホルムズ海峡の安全確保は、こうした文脈において喫緊の課題となっており、中国の協力が不可欠と見なされている。
米中関係は貿易摩擦などで緊張が続いているが、今回の艦船派遣問題は新たな対立点として注目されている。トランプ氏の発言は、中国に対して圧力をかける一方で、国際的な協調を求める姿勢を示したものと解釈できる。
今後の展開としては、中国側の対応が焦点となる。艦船派遣に応じるかどうかによって、トランプ氏の訪中日程が決まる可能性が高く、米中関係の行方に影響を与えそうだ。国際社会では、この問題が地域の安定やエネルギー供給に与える影響について、注視が続いている。



