7日に投票が行われた英国の統一地方選は8日、大勢が判明した。伝統的な二大政党制を支えてきた国政与党の労働党と最大野党の保守党が大幅に議席を減らす一方、新興の右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が最大議席を獲得する見通しとなった。左派の「緑の党」も議席を伸ばし、政界再編の動きが加速している。
労働党大敗の背景
今回の選挙は2024年7月の下院総選挙以来、最大規模のものであり、29年までに行われる次期総選挙を前にした事実上の「中間選挙」と位置づけられていた。労働党の大敗には、スターマー政権をめぐるスキャンダルに加え、生活費高騰が有権者の不満を招いたとみられる。
スターマー首相への辞任要求
英タイムズ紙によると、労働党の下院議員7人がスターマー首相に対し、次期総選挙までの辞任を要求。イングランド北西部選出の議員は「新しいリーダーが必要なのは明らかだ」と指摘した。しかし、スターマー氏は辞任を否定している。
リフォームUKと緑の党の躍進
リフォームUKは移民抑制や国民優先の政策を掲げ、保守党の支持層を取り込む形で議席を増やした。一方、緑の党は気候変動対策や社会福祉の充実を訴え、若年層を中心に支持を拡大。両党の躍進により、従来の二大政党制に基づく政治構図が大きく変化する可能性がある。
地方選は北アイルランドを除く各地域で実施され、スコットランドやウェールズでも地域政党の勢力に変化が見られた。今後の国政への影響が注目される。



