金杉憲治駐中国大使、SNSで文化体験を発信 フォロワー25万人突破で注目集める
金杉憲治駐中国大使が交流サイト(SNS)の個人アカウントを通じて、中国文化やグルメ体験を積極的に投稿し、大きな話題を呼んでいる。中国の世論に対して直接発信することで、対日感情の改善を図る狙いがあり、日中関係が冷え込む中でも継続的な活動を展開。短文投稿サイト微博(ウェイボ)では、フォロワー数が約25万5千人に達し、着実な支持を集めている。
元宵節の灯籠作りを動画で紹介 「手先が不器用」と笑いも交え
「今日は灯籠(ランタン)を作ってみたいと思います」。在中国日本大使館で今月9日、金杉氏はSNS向けの動画撮影を行った。中国では春節(旧正月)から15日目の「元宵節」に灯籠を飾る風習があり、大使はこの伝統文化に挑戦。「手先が不器用なのがばれてしまうな」と冗談を交えつつも、手際よく灯籠を組み立て、紙をのり付けする様子を公開した。
2023年12月に着任した金杉氏は、中国の生活を楽しんでいる様子を伝えようと、2024年4月から月1~2回のペースで、現地の文化体験を発信。企画や撮影は大使館員が担当し、質の高いコンテンツ制作に努めている。
日中関係の緊張下でも継続 批判コメントは少なく前向きな反応
昨年11月、台湾有事が存立危機事態になり得るとした高市早苗首相の国会答弁以降、日中関係は緊張状態が続いている。しかし、金杉氏のSNS投稿に対しては、批判的なコメントがほとんど見られず、むしろ中国文化への理解を示す前向きな反応が目立つという。
この取り組みは、外交の新たなアプローチとして評価され、ソーシャルメディアを活用した公共外交の成功例とも言える。大使自らが現地の習慣に親しむ姿は、親近感を生み出し、両国民の相互理解を深める一助となっている。
今後も金杉氏は、中国の多様な文化や食体験をテーマに、定期的な発信を続ける方針。SNSを通じた草の根レベルの交流が、より広範な日中関係の改善につながることが期待されている。



