欧州連合(EU)は11日、シリアと初の閣僚級会合をブリュッセルのEU本部で開催した。2024年12月のアサド独裁政権崩壊を受け、両国間の関係正常化を進めることが主な目的であり、シリア国内の情勢安定に向けたEUの支援強化も議題に上った。
協力協定の完全復旧と経済制裁の全面解除
会合に先立ち、EU外相理事会はアサド旧政権による人権弾圧などを理由に一部停止していたシリアとの協力協定を完全に復旧することを決定した。EUは昨年5月に経済制裁の全面解除を既に決めているが、今回の決定により貿易面でも制限が撤廃され、シリアの経済復興にとって追い風となることが期待されている。
出席者と今後の展望
会合にはEU側から外相に相当するカラス外交安全保障上級代表らが、シリア側からは暫定内閣のシェイバニ外相が出席した。両者は今後の協力関係について意見を交換し、シリアの安定と復興に向けた具体的な支援策を協議した。
今回の閣僚級会合は、シリアとEUの関係改善における重要な一歩と位置付けられている。EUはシリアの民主化プロセスを支援し、長年にわたる紛争からの復興を後押しする方針だ。シリア暫定政府も国際社会との連携を強化し、経済再建と国民生活の安定を図りたい考えである。



