スロベニア総選挙投票開始、親EU路線継続か焦点に中道左派と右派が接戦
スロベニアで3月22日、国民議会(下院、定数90)総選挙の投票が始まった。世論調査では、連立与党の一角を占めるゴロブ首相率いる中道左派の自由運動党と、野党でヤンシャ前首相が率いる中道右派の民主党が接戦の情勢を示しており、親欧州連合(EU)路線を推進するゴロブ政権が継続するかどうかが最大の焦点となっている。
ゴロブ首相のリベラル政策と外交手腕
2022年に首相に就任したゴロブ氏は、元電力会社トップとして知られ、脱炭素化や同性婚合法化などリベラルな政策を積極的に推進してきた。外交面では、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、2024年にパレスチナを国家承認し、外交関係を樹立するなど、国際的な注目を集める行動を取っている。これらの政策は、EUとの緊密な連携を重視する姿勢と相まって、支持層を固めてきた。
ヤンシャ前首相の反移民主張と経済政策
一方、野党のヤンシャ前首相は、反移民を掲げるなど保守的な立場を強調し、企業減税や福祉予算削減を主張している。これにより、経済的な不安を抱える有権者からの支持を集め、選挙戦を優位に進めようとしている。両陣営の政策対立は、スロベニアの将来の方向性を左右する重要な要素となっており、投票結果が国内外に与える影響は大きい。
今回の選挙は、スロベニアの政治地図を大きく変える可能性を秘めており、投票率や最終的な議席配分が注目される。結果次第では、EU内でのスロベニアの立場や国際関係にも波及効果が生じる見込みだ。



