戦時中の強制連行犠牲者を追悼する遺族の集い
戦時中に中国から日本へ強制連行され、過酷な労働環境により命を落とした中国人の遺族らが、2026年3月31日、中国河北省石家荘の公園で追悼行事を実施しました。この行事は、中国の被害者団体が呼びかけ、清明節を前に開催されたものです。
遺族と研究者が集う追悼の場
追悼行事には、遺族や日中両国の研究者など、総勢約120名が出席しました。参加者たちは全員で黙とうをささげ、記念碑に菊の花束を手向けることで、犠牲となった人々への哀悼の意を表しました。会場では、中国の国旗が掲げられ、厳粛な雰囲気が漂いました。
遺族の声と歴史的経緯
祖父が秋田県の花岡鉱山に連行されたという河南省出身の張恩龍さん(49歳)は、「二度と戦争が起きないように、遺族や亡くなった人々の無念の思いを語り継いでいきたい」と語りました。この言葉は、歴史の教訓を未来に伝える重要性を強調しています。
外務省の報告書によると、戦時中には約3万9000人の中国人が日本国内の炭鉱や建設現場などで労働を強いられ、そのうち6830人が死亡したとされています。この数字は、当時の過酷な状況を物語るものです。
追悼行事は、日中関係における歴史認識の問題を改めて浮き彫りにしました。参加者たちは、犠牲者の記憶を風化させないことの大切さを訴え、平和への願いを共有しました。このような取り組みは、国際的な和解と理解を深める一助となることが期待されています。



