冷え込んでいた米印関係に好転の兆しが見え始めている。ルビオ米国務長官が昨年1月の就任後初めてインドを訪問し、重要鉱物に関する協力を深めることで合意した。これは中国への依存脱却を意識した動きであり、「自由で開かれたインド太平洋」を外交の柱に据える日本にとっても追い風となる。
ルビオ長官のインド訪問
ルビオ氏は5月23日から26日にかけてインドを訪問し、故マザー・テレサの関連施設を訪れたほか、北部アグラにある世界遺産タージマハルも視察した。24日にはジャイシャンカル外相との会談を行い、「インドは米国にとって最も重要な戦略的パートナーの一つ」と持ち上げた。26日には日米豪印の協力枠組み「クアッド」の外相会合にも参加した。
冷え込んだ背景
昨年5月に発生したインドとパキスタンの武力衝突をめぐり、トランプ大統領が自らの仲介で停戦できたと自賛した一方、インド側はこれを否定し、関係が険悪化した。さらに米国はロシア産原油の購入を理由にインドに追加関税を課すなど、両国の関係は冷え込んでいた。
G7サミットでの会談に注目
トランプ氏は6月にフランスで開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)に出席する方向で、インドのモディ首相も招待されている。両首脳の会談が実現するかどうかが注目される。



