防衛省は22日、今年6月から9月にかけて実施予定の米軍と自衛隊などによる共同訓練において、米陸軍の中距離ミサイルシステム「タイフォン」が鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地に一時的に展開されると発表した。
最新鋭ミサイルシステムの概要
タイフォンは、射程約1600キロのトマホークミサイルも搭載可能な対艦・対地攻撃用システムである。2025年9月には、米海兵隊との実動訓練「レゾリュート・ドラゴン」で、米軍岩国基地に国内で初めて一時展開された。その際、訓練後の撤収が当初の説明より遅れたため、市民団体が岩国市に対して再配備反対を申し入れる事態となった。
訓練スケジュールと撤収計画
今回のタイフォン展開は、9月の共同訓練「オリエント・シールド」後、10月中旬をめどに撤収される見通しだ。撤収後は在日米軍基地に保管される。防衛省は米軍基地での保管について、「恒久的な配備ではないと米側から説明を受けている」としている。
また、米国が主催する多国間共同訓練では、高機動ロケット砲システム「ハイマース」の一時展開も予定されており、九州・山口地域での最新鋭ミサイル配備が加速している。これに対し、地域住民からは「攻撃目標になる」との不安の声が上がっている。
背景と今後の動向
タイフォンの一時展開は、台湾有事などを念頭に置いた日米の連携強化の一環とみられる。防衛省は、訓練の安全確保と地域への影響を最小限に抑えるよう努めるとしている。



