中国の習近平国家主席は、今月14日に予定される米中首脳会談の後、トランプ米大統領を世界遺産である北京の天壇公園に案内し、夕食会を開く予定である。これは、2017年のトランプ大統領初訪中時に行われた異例の歓待に続くもので、友好ムードを演出するためのものとみられる。
2017年の故宮貸し切り対応
前回2017年11月、トランプ大統領が1期目で初めて中国を訪問した際、習主席は北京にある世界遺産の故宮博物院を貸し切りにし、自ら案内するという異例の歓待を行った。この手厚い対応は、トランプ氏が同年4月に習主席夫妻を米南部フロリダ州の別荘で歓待したことへの返礼でもあった。
その際、習主席と妻の彭麗媛さんは、故宮内の施設でトランプ大統領夫妻と共に京劇などを鑑賞。トランプ氏はタブレット端末で、孫娘が中国語で歌を歌ったり漢詩を暗唱したりする動画を披露し、記者団に対して「素晴らしい時間だ」と満足げに語った。
今回の天壇公園訪問の狙い
トランプ氏は、米中両国が世界を共同運営する「G2」構想にたびたび言及しているが、中国は公式にはこの構想を否定している。しかし、今回再びトランプ氏を厚遇することで、中国が米国と肩を並べる大国であるというイメージを国内外に強く印象づけたいのが本音とみられる。
天壇公園は、明清時代に皇帝が天に祈りを捧げた聖地であり、その歴史的価値から世界遺産に登録されている。今回の訪問では、首脳会談後、両首脳が公園内を散策し、その後夕食会が予定されている。中国側は、この機会を利用して、両国関係の改善と協力の強化をアピールする方針だ。
専門家は、今回の歓待がトランプ氏の関心を引きつけ、貿易摩擦など懸案事項の解決に向けた建設的な対話につながることを期待している。また、中国国内では、このような厚遇に対して「大国の風格を示すものだ」と肯定的な見方がある一方、「過度なもてなしは中国の立場を弱める」との批判も一部で聞かれる。



