ADB年次総会閉幕、次回開催の愛知・名古屋をPR 名古屋市長「イノベーション加速」
ADB年次総会閉幕、愛知・名古屋をPR 名古屋市長

ウズベキスタン・サマルカンドで開催されていたアジア開発銀行(ADB)の年次総会は6日、閉幕した。最終日には次回開催国イベントが催され、愛知・名古屋の関係者らが地域の魅力をアピールした。

名古屋市長がスピーチ

広沢一郎名古屋市長はスピーチで、「新たなパートナーシップや未来に向けたイノベーションを加速させるため、全力を尽くす」と述べ、2026年5月に愛知・名古屋で開かれる次回総会への期待を強調した。

多彩な文化パフォーマンス

会場にはしゃちほこをモチーフにした金色のロゴマークが掲げられ、各国の財務省関係者ら約500人以上が出席。愛知県の古本伸一郎副知事も同席した。イベントでは、同県尾張旭市出身の津軽三味線デュオ「岡野兄弟」が演奏を披露し、戦国武将の織田信長役らで構成される「名古屋おもてなし武将隊」が演舞を披露。盆踊りには来場者も飛び入り参加し、会場は盛り上がった。

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ADB総裁の呼びかけ

ADBの神田真人総裁は「名古屋は製造業の街であり、開発の核心が何であるかを知っている」と述べ、来場を呼びかけた。愛知・名古屋総会は来年5月2日から5日まで、名古屋国際会議場をメイン会場に開催され、69の国・地域から財務相や中央銀行総裁が出席する予定だ。

ウズベキスタン中央銀行職員の名古屋愛

今回の年次総会に参加したウズベキスタン中央銀行のオリムジョン・オディロフさん(34)は、かつてADBの支援で名古屋大学に留学した経験を持つ。「名古屋は第二の故郷。仲間と過ごした日々が今の自分を形作った」と振り返り、祖国の経済発展にその経験を生かしている。

金融政策の現場で

中央銀行金融政策部の部長補佐を務めるオディロフさんは、金利や資金供給を通じて経済を調整する役割を担う。中東地域の緊張を受け、今回は世界中の金融関係者と面会し、世界情勢の現状を探った。原油高によるインフレ懸念が高まる中、重視するのは「バランスのとれた成長」だという。単なる経済規模の拡大ではなく、インフレを抑え物価を安定させ、国民が豊かさを実感できる成長を目指す。

名古屋での学びが基盤

そうした考え方の基盤となったのは、日本での経験だった。2017年4月から2年間、ADBの奨学金プログラムで名古屋大学大学院に留学し、大坪滋教授の下で国際開発の研究を深めた。「人生に勇敢に立ち向かえ」「現場での実践が大切だ」という教えを胸に、帰国後は金融政策の枠組み転換などを推進してきた。留学中には長男が名古屋市内の病院で生まれ、手羽先などの名古屋メシや富士山など中部エリアの自然にも親しんだ。今も在学中に知り合った各国の友人と意見交換を続けている。「私も、妻も、両親も名古屋が大好きだった。勉学とプライベートの両面で大きな財産となっている」と、スマートフォンの写真を見返しながら懐かしんだ。

来年の総会に期待

来年5月に愛知・名古屋で開かれる年次総会には、国内外から約5千人が集結する見込み。オディロフさんは「故郷」が2年連続で国際的な議論の場として脚光を浴びることに期待を寄せ、「今回の総会でウズベキスタンを知ってもらったように、名古屋の文化や魅力が世界中に広がってほしい」と語り、再訪の機会を待ち望んでいる。

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