今秋に開催されるアジア・アジアパラ大会(愛知・名古屋大会)を前に、会場で多数のけが人が発生した場合を想定した合同訓練が30日、大会の主会場であるパロマ瑞穂スタジアム(名古屋市瑞穂区)で実施された。訓練には警察や消防、観客役の学生など総勢約270人が参加し、傷病者の搬送手順を確認した。
訓練の想定と内容
訓練では、競技中に観客同士がもみ合いとなり、スタンドで群衆雪崩が発生して30人がけがをしたという想定で行われた。消防隊員は倒れている人などに負傷部位や状態を聞き取り、治療の優先度を判断。可動式階段を使ってスタンドからグラウンドへ傷病者を降ろし、テントで応急処置を施した後、受け入れ可能な病院を探して搬送するまでの一連の流れを実践した。
訓練の評価と課題
訓練後、市消防局次長の稲熊康裕氏は「傷病者の搬送順位の決定など素晴らしかった」と評価する一方、「情報伝達経路の向上や軽傷者の取り扱いなどに課題がある」と指摘。「本番までに確実に改善に取り組んでほしい」と講評した。
この訓練は、大会の安全運営に向けた重要な準備の一環であり、参加者たちは真剣な表情で手順を確認していた。



