北朝鮮メディアは30日、朴泰成首相が穀倉地帯である黄海北道や黄海南道、平安南道の農場を視察し、「大干ばつ」への対策を指示したと報じた。既に農作業が始まっている小麦や大麦に加え、これから本格化する稲作への影響を懸念している模様だ。視察の日時は明らかにされていない。
深刻な干ばつ状況
北朝鮮メディアによると、今年は3月1日から4月20日までの平均降水量が例年の約半分にとどまり、過去約10年間で最も少ない水準となっている。この干ばつは、2015年に発生した「100年に1度」と言われた大干ばつに匹敵する可能性があり、当時は各地の農村に深刻な被害が及んだ。
政府の対応
朴泰成首相は視察先で、灌漑施設の活用や水資源の効率的な管理を徹底するよう指示した。また、農民に対しては、干ばつに強い品種の導入や作付け時期の調整など、具体的な対策を講じるよう求めた。
北朝鮮では近年、気候変動の影響で干ばつや洪水が頻発しており、食料安全保障に深刻な脅威となっている。国際社会は、北朝鮮の農業生産性向上に向けた支援の必要性を指摘しているが、核問題をめぐる制裁の影響で、大規模な支援は進んでいない。



