英首相私邸放火事件、公判で新たな展開
2026年4月30日、ロンドンの中央刑事裁判所で、昨年5月に発生したスターマー英首相の私邸放火事件に関する公判が開かれた。放火などの罪に問われているのはウクライナ国籍の男(22歳)を含む3人。検察側は、被告が通信アプリ「テレグラム」でロシア語を話す何者かから報酬を提示され、放火を依頼されたと主張した。
事件の概要と被害状況
事件は昨年5月8日から12日にかけてロンドンで発生。スターマー氏が管理していた家屋、知人に譲渡した車、さらに2024年7月に首相就任するまで居住していた私邸などが放火された。検察によると、私邸にはスターマー氏の親族の女性と9歳の娘が住んでおり、管理していた家にも別の住人がいた。いずれの家も玄関が燃やされ、内部に煙が充満。検察側は「住民は逃げ道をふさがれ、命の危険にさらされた」と指摘した。
テレグラムでのやり取りが証拠に
検察側は、依頼主と被告がやり取りしたテレグラムのメッセージを証拠として提示。依頼主は犯行後、被告に対し「あなたは非常に地位の高い個人の家を襲撃した。送金するので市内を出ろ」「すべてのデータを削除しろ」と指示していた。警察などはロシア当局の関与の可能性も視野に捜査を進めている。



