韓国大統領選、与党候補に李在明氏 保守分裂で混戦
韓国大統領選挙に向けて、革新系与党「共に民主党」は29日、ソウル市内で党大会を開き、次期大統領候補に李在明(イ・ジェミョン)前代表(61)を選出した。李在明氏は党内予備選で、他の候補を大差で破り、圧倒的な支持を集めた。これにより、与党は李在明氏を軸に早期大統領選挙に臨む構えだ。
一方、保守系野党では分裂が顕著となっている。最大野党「国民の力」は候補選びで混乱しており、複数の候補が名乗りを上げている。また、新たな保守政党「改革新党」も候補擁立を模索しており、保守票が分散する可能性が高い。この状況は、革新系候補である李在明氏に有利に働くとみられている。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、昨年12月の戒厳令宣布をめぐる弾劾訴追で職務停止となり、憲法裁判所の審理が続いている。弾劾が確定すれば、60日以内に大統領選挙が実施される。世論調査では、李在明氏が支持率でリードしており、次期大統領の最有力候補と目されている。
李在明氏は、党内選挙での勝利後、「国民の生活を最優先にする政治を実現する」と述べ、経済再生や格差是正を訴えた。また、対北朝鮮政策では対話路線を強調し、米国との関係では均衡外交を目指すとしている。
韓国政治は、尹錫悦政権の混乱と保守分裂により、かつてない混迷を深めている。今後の選挙戦では、李在明氏のリーダーシップと政策が問われることになる。



