【ワシントン共同】AP通信は27日、トランプ米政権が、大学などの研究に資金を提供する政府機関である全米科学財団(NSF)の理事会メンバー全員を解任したと報じた。政権はこれまでもNSF予算の大幅削減を試みており、今回の措置は圧力強化策の一環とみられる。
理事会メンバー全員に即時解任通告
AP通信によると、理事会は大統領が任命するメンバーで構成され、任期は6年。現在メンバーとなっていた22人全員が解任された。24日に即時解任を伝えるメールを政権側から受け取ったという。解任の理由は明らかにされていないが、政権の科学政策に対する姿勢が反映されたものとみられる。
NSFの役割と歴史
NSFは1950年に設立され、科学のさまざまな分野で基礎研究を資金面で支援してきた独立した連邦機関である。理事会は大統領や連邦議会に対して科学政策に関する助言を行うほか、資金助成を監督する重要な役割を担っている。今回の解任により、NSFの運営や今後の研究助成に影響が出る可能性がある。
トランプ政権は就任以来、科学予算の削減を推進しており、NSFの予算も例外ではない。2026年度予算案ではNSFの予算を前年度比で大幅に削減する方針が示されており、今回の理事会解任は研究コミュニティへの圧力を強める意図があるとみられる。



