中国でペット人気が一段と高まっている。競争社会の中で安らぎを求める人が増える一方、無計画さから飼育を放棄する飼い主が後を絶たない。野良猫と野良犬の数が計約9千万匹に上るとのデータもあり、市民生活への影響が深刻化している。動物保護に本腰を入れて取り組む地方政府も現れた。
重慶市に保護猫テーマパークが開園
中国南西部の大都市、重慶市。約3万平方メートルの広大な敷地を有する保護猫が主役の「テーマパーク」を訪れると、平日にもかかわらず多くの来場者でにぎわっていた。来場者は猫の背中をなでたり、抱きかかえたりして、猫好きにとって至福の時間を過ごしていた。
中国メディアなどによると、重慶市と企業の官民融合で設立されたテーマパークは今年1月に開園し、獣医師や飼育員ら約40人が在籍している。各地で保護された600匹余りの猫に病気の治療やワクチン接種、不妊手術を実施。健康面に問題がないと判断された猫は来園者と触れ合うエリアで生活している。
保護活動の背景と今後の展望
テーマパークの責任者の一人は、野良猫の保護活動に長年携わる中で、猫が長期的に自由に暮らせる環境の必要性を実感したことが設立のきっかけだと語っている。この取り組みは、中国全土で深刻化するペットの飼育放棄問題に対する一つの解決策として注目されている。
中国ではペットブームが続く一方、飼育放棄による野良動物の増加が社会問題となっている。今回のテーマパークのような官民連携の保護施設が、今後の動物保護のモデルケースとなることが期待されている。



