生き物の宝庫「東京湾市川干潟」、市民団体が地引き網体験会を開催 自然干潟の活用を訴える
生き物の宝庫「東京湾市川干潟」 市民団体が地引き網体験会

千葉県市川市の市民団体「市川緑の市民フォーラム」は、江戸川河口部に広がる自然干潟で地引き網体験会を開き、参加者らは多様な海洋生物を捕獲しました。同団体は、人工干潟の新設計画よりも、既存の自然干潟を積極的に活用すべきだと主張しています。

地引き網体験会の詳細

体験会は4月19日に開催され、十数人の参加者が集まりました。潮が引くと広大な干潟が現れ、多くの市民が潮干狩りなどを楽しむ中、参加者らは地引き網を実施。体長数センチのコノシロやイシガレイ、スズキ、マハゼなどの魚類のほか、ケフサイソガニやエビジャコが捕獲されました。また、海草のアマモやオゴノリの自生も確認されました。

自然干潟の豊かな生態系

同フォーラムの事務局長、佐野郷美さんは、この干潟が海の生き物だけでなく、河川の生き物も生息する貴重な環境であると説明。「この自然干潟には豊かな自然環境があり、子どもたちの自然教育の場として活用すべきだ」と述べています。特に、アユの稚魚が捕獲されたことは、干潟が生き物の宝庫であることを改めて証明しました。アユは江戸川上流の流山市付近で産卵し、稚魚は旧江戸川を通じて東京湾へ、さらに江戸川河口部へと移動しているとされています。

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人工干潟計画への反対

市川市は、JR市川塩浜駅南側の東京湾で人工干潟の新設計画を進めていますが、市民団体は「自然干潟の活用を」と訴えています。同団体は、江戸川河口から上流にかけて連なる自然干潟の重要性を強調し、人工的な造成よりも既存の自然環境を守り活用する方針を支持しています。

トビハゼ護岸の紹介

佐野さんは、約1キロ上流の妙典こども地域交流館近くに設置された「トビハゼ護岸」も紹介しました。これは、1990年代の洪水対策で堤防が建設された際、同フォーラムなどの要望を受けて当時の建設省がトビハゼの生息域を守るために設置したものです。高さ約1メートルの蛇籠(じゃかご)が約500メートルにわたって配置され、泥の流出を防いでいます。佐野さんは「この場所は国内の生息域の北限で、世界的な北限かもしれない」と語っています。

今後の活動

人工干潟計画に反対する市民団体は、5月18日午前11時から予定地で見学会を開催する予定です。参加者は、自然干潟の価値を再認識し、今後の活用方法について議論を深めることになります。

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