在パキスタン日本大使館は25日、パキスタン北部スカルドゥの山岳地帯で、トレッキング中の日本人男性が死亡したと明らかにした。現地メディアなどによると、60代の日本人男性は標高3700メートル級の景勝地「マスルールロック」へトレッキングに出かけ、行方不明となった。現地の救助隊が23日、岩の割れ目で遺体を発見し、誤って転落したとみられる。
スカルドゥ周辺は、世界第2位の高峰「K2」を擁するカラコルム山脈への玄関口の一つとして知られ、日本からの登山客も絶えず、山岳事故が相次いでいる。今回の事故を受け、大使館は在留邦人や旅行者に対して、安全確保のための注意喚起を行っている。
事故の詳細
男性は単独でトレッキングに出かけたとみられ、連絡が取れなくなったため家族が通報した。救助隊は捜索の結果、岩場の割れ目で遺体を収容した。外傷の状態から、足を滑らせて深さ約10メートルの割れ目に転落した可能性が高いという。
現地の状況
スカルドゥは標高約2400メートルに位置し、周辺は急峻な地形が広がる。5月は登山シーズンの始まりで、気温は低いが晴天が続くことが多い。しかし、岩場は不安定な箇所が多く、注意が必要とされる。
パキスタン北部では過去にも日本人登山者の遭難が発生しており、2018年にはK2登山中に2人が死亡している。現地当局は、ガイドの同行や装備の徹底を呼びかけている。



