タンザニアで昨年10月に行われた大統領選挙に伴う抗議デモについて、政府の調査委員会は23日、少なくとも518人が死亡したと公式発表した。しかし、野党側は実際の死者数は数千人に上ると主張し、政府による隠蔽工作だと強く批判している。
調査委の発表内容と問題点
調査委員会の報告書によれば、デモ参加者の中には何者かに扇動されて暴力行為に加わった者もいたと説明されている。また、サミア・スルフ・ハッサン大統領は「デモの目的は国を統治不能な状態にすることだった」と述べ、治安部隊の行動を正当化する姿勢を示した。
しかし、欧米メディアの報道によると、治安部隊による発砲で多くの死者が出たにもかかわらず、調査委は責任者の特定を避けており、透明性に欠けるとの批判が上がっている。
野党と国際社会の反応
野党側は「政府による真実の隠蔽だ」と非難し、実際の死者数は数千人に達すると主張している。国連の専門家も先に、デモ弾圧で少なくとも700人が死亡したと指摘しており、政府発表との乖離が際立っている。
タンザニア初の女性大統領であるサミア氏は、選挙前に野党幹部の逮捕など強権的な対応を繰り返しており、国内外から批判を浴びている。今回の調査結果をめぐり、さらなる政治混乱が予想される。



