ネパール観光当局は8日、世界最高峰エベレスト(標高8848メートル)の今年春季(3~5月)の登山許可証取得者が、55カ国・地域の492人に達し、記録が残る1953年以来過去最多となったことを明らかにした。これまでの最多は2023年の479人だった。
中国側ルート閉鎖の影響
当局は、中国が「政治的理由」により、中国側からの登山ルートを外国人に閉鎖していることも、今回の記録的な数字に影響を与えた可能性があるとみている。中国側のルートが利用できないため、登山者がネパール側に集中したと見られる。
国籍別内訳
国籍別では、中国人が最多の109人。次いで米国人76人、インド人61人と続いた。その他、欧州や南米などからの登山者も多数含まれている。
登山料金の引き上げ
ネパール政府は昨年9月、歳入の増加と登山者数の抑制を目的に、春季の1人当たりの登山料を従来の1万1千ドル(約172万円)から1万5千ドルに引き上げた。それにもかかわらず、今年は記録的な申請数となった。
エベレスト登山は年々人気が高まっており、環境への影響や安全面での懸念も指摘されている。ネパール政府は今後、さらなる規制強化を検討する可能性もある。



