8日の東京外国為替市場では、円相場が1ドル=156円台後半で推移した。午後5時現在の値は前日比57銭の円安ドル高となり、1ドル=156円83~85銭で取引された。ユーロに対しても円安が進み、1ユーロ=184円16~20銭と、30銭の円安ユーロ高となった。
中東情勢の不透明感がドル買いを誘発
市場では中東地域をめぐる地政学的リスクが高まり、投資家の間で「有事のドル買い」が強まった。この動きにより、円は対ドルで売られる展開が続いた。市場関係者は「中東情勢の先行き不透明感が根強く、安全資産とされるドルへの需要が高まっている」と指摘する。
円安基調は継続も、介入警戒感が重し
一方で、円安基調そのものは変わっていないものの、政府・日銀による為替介入への警戒感も依然として強い。市場参加者の間では「介入への懸念から、大きな値動きにはなりにくい状況が続いている」との見方が広がっている。実際、過去の介入水準に近づくと神経質な動きが見られるものの、積極的な売買は抑制されている。
今後の為替相場は、中東情勢の動向に加え、日米の金融政策や経済指標にも左右される見通しだ。市場は、政府・日銀のスタンスや発言にも注目しながら、慎重な取引を続けるとみられる。



