イラン、ホルムズ海峡で原油1バレル1ドル通航料徴収か 友好度5段階で条件変動
ホルムズ海峡通航料1バレル1ドル 友好度で条件変動 (02.04.2026)

イランがホルムズ海峡で通航料徴収 原油1バレル当たり約1ドルを要求

米ブルームバーグ通信は4月1日、イランが事実上封鎖するホルムズ海峡において、通航料として原油1バレル当たり約1ドル(日本円で約160円)を人民元または暗号資産(仮想通貨)で徴収していると報じた。この情報は国際的なエネルギー供給ルートに新たな懸念を投げかけている。

友好度に応じた5段階の条件変動

イランは各国を5段階に分類しており、友好度に応じて通航条件が変動する可能性があるとされる。船舶に対しては「友好国」の国旗を掲げ、指定された航路を通航するよう要求している。この仕組みは、地政学的な関係を利用した戦略的なアプローチとして注目されている。

パキスタン政府による船籍変更の働きかけ

報告によれば、20隻の海峡通航をイランに認められたパキスタン政府が、大手取引業者に対して船籍をパキスタンに変更し、同国の国旗を掲げるよう持ちかけていたという。パキスタン籍の船舶はペルシャ湾内に数隻しか存在せず、この動きは通航権確保のための措置と見られる。パキスタンは米国とイランの戦闘終結に向けた仲介役を担っており、その立場を利用した外交的な駆け引きが背景にある可能性が指摘されている。

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通航プロセスと革命防衛隊の関与

通航を希望する船舶は、船籍や目的地などの情報をイラン革命防衛隊とつながりのある仲介業者に提供する必要がある。審査が行われた後、通航料の協議が開始される。支払いが完了すると、革命防衛隊が「許可コード」を発行し、具体的な航路を指示する。さらに、船舶が海峡に近づくと、イランは哨戒艇を派遣して船を護衛するという手順が取られている。

大型タンカーへの影響

VLLCと呼ばれる大型のタンカーは通常、約200万バレルの積載能力を持つ。通航料が1バレル当たり1ドルと仮定すると、1隻あたり約200万ドル(約3億2千万円)の費用が発生することになり、国際的な原油輸送コストに大きな影響を与える可能性がある。この措置は、イランが地域における影響力を強化するための手段として分析されている。

ホルムズ海峡は世界の原油供給の約3分の1が通過する重要な海域であり、通航料の徴収はグローバルなエネルギー市場や安全保障に波及効果をもたらす懸念が高まっている。今後の動向に国際社会の注目が集まっている。

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