国際協力機構(JICA)は、ウクライナの首都キーウにあるボホモレッツ国立医科大に対し、がんの放射線治療計画作成に使用される「CTシミュレーター」を供与し、5月19日に引き渡し式が実施された。
ウクライナの医療逼迫とがん治療
JICAの発表によれば、ロシアによる侵攻が続くウクライナでは、医療インフラの破壊などにより医療現場が逼迫している。特に罹患数の多いがん治療の体制強化が喫緊の課題となっている。今回のCTシミュレーター提供は、同国の医療水準向上に寄与するものと期待される。
引き渡し式の詳細
大学付属病院で行われた式典には、中込正志駐ウクライナ大使やユーリー・クーチン学長らが出席。中込大使は「日本は今後も医療分野での支援を継続する」と述べ、クーチン学長は「学生たちに高度な医療知識を学んでもらいたい」と謝意を表明した。
メンタルヘルス支援も
JICAは、ウクライナでは攻撃による心的外傷(トラウマ)が原因で、うつ病などのメンタルヘルス不調が深刻化している現状を踏まえ、脳機能改善を図る医療機器も併せて供与した。これにより、がん治療だけでなく、精神面でのケアも強化される見通しだ。



