JR東海は24日、東海道新幹線の全列車で実施してきた車内販売(ワゴン販売)を、2024年10月31日をもって終了すると発表した。利用客の減少や乗務員の確保難が主な理由。これにより、東海道新幹線の車内販売は約60年の歴史に幕を下ろす。
背景と理由
同社によると、車内販売の利用者はコロナ禍前の2019年度と比べて約7割減少。また、販売員の高齢化や人手不足が深刻化し、継続が困難と判断した。今後は駅売店や自動販売機の拡充、新幹線内の無人販売サービスなどを検討する。
利用者への影響
車内販売終了後も、グリーン車でのドリンクサービスや、駅弁・軽食の事前予約サービス(一部列車)は継続。また、新幹線車内の自動販売機は全車両に設置済みで、飲料や菓子類の購入は可能。
一方、長距離移動の多い利用者からは「楽しみが減る」「車内で軽食を買えなくなるのは不便」との声も上がっている。
今後の展開
JR東海は、車内販売に代わる新たなサービスとして、スマートフォンでの注文・決済が可能な無人販売システムの導入を検討。2025年度以降の実用化を目指す。また、駅ナカ商業施設の拡充や、新幹線停車駅でのテイクアウトサービス強化も図る。
なお、JR西日本やJR九州など他の新幹線事業者は、当面車内販売を継続する方針。



