ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、スウェーデンを訪問し、クリステション首相と首脳会談を行った。両首脳は会談後の共同記者会見で、スウェーデン製グリペン戦闘機の最新型最大150機のうち、最初の20機を2030年までにウクライナへ納入することで合意したと発表した。これは、既に売却で基本合意していた計画に基づくもので、具体的な納入スケジュールが初めて明確化された。
防空能力強化が急務
ウクライナは、ロシアによる激しい空爆に対抗するため、防空能力の向上が喫緊の課題となっている。クリステション首相は、従来型のグリペン戦闘機についても、最大16機を2027年から供与する方針で合意したと説明した。これにより、ウクライナ空軍は新旧両方の機体を段階的に導入し、戦力の早期強化を図る。
パイロット育成も加速
ゼレンスキー大統領は記者会見で、ロシア軍が使用する誘導滑空爆弾への早期対応が重要だと指摘。そのためにグリペンのパイロット育成を急ぐ考えを示した。両国は昨年10月に最新型グリペンの売却契約で基本合意していたが、納入時期は未定だった。今回の合意により、ウクライナは待望の最新鋭戦闘機を確実に入手できる見通しとなった。
スウェーデン製グリペンは、マルチロール戦闘機として優れた性能を持ち、ウクライナ軍の既存の装備との互換性も高いとされる。今回の供与は、ウクライナの防空網を大幅に強化し、ロシアの航空優勢に対抗する上で重要な一歩となる。



