埼玉県深谷市は、「深谷ねぎ」の産地として広く知られているが、今、ブロッコリーの魅力を発信することに力を注いでいる。深谷市のブロッコリーは、市町村別で全国トップクラスの作付面積と産出額を誇り、国民の食生活に欠かせない野菜として、今年4月から国の「指定野菜」に追加された。関係者は「深谷はネギだけじゃない」と意気込み、ブロッコリーの認知度向上に取り組んでいる。
道の駅での販売好調
深谷市内にある「道の駅おかべ」では、今年4月のブロッコリーの1日平均販売数が約300個に達し、昨年より増加傾向にあるという。運営するふかや物産観光の吉田喬一さん(43)は、「実が詰まっていて、芯(茎)まで食べられるのが特徴」とアピールする。また、ブロッコリーを使ったおにぎりや団子などの創作商品も提供し、訪れる人々に新たな味わいを提案している。
ブロッコリー栽培の歴史
深谷市では、昭和40年代以降、岡部地区を中心に桑園を野菜栽培に切り替える中で、ブロッコリーの生産が始まった。市によると、農林水産省の資料では、作付面積は615ヘクタール、産出額は22億8千万円にのぼり、いずれも市町村別で日本一となっている。
指定野菜への昇格と今後の展望
ブロッコリーが指定野菜に加わることを受け、市と地元農協が連携し、出荷用の段ボールに「深谷」と印字する取り組みを開始した。これにより、ブランド力の向上と消費者の認知度向上を図る。深谷市は、ブロッコリーを通じて地域の農業をさらに活性化させ、新たな名物として定着させることを目指している。



