ソニーグループが8日発表した2026年3月期決算(国際会計基準)は、売上高が前年比3.7%増の12兆4796億円、純利益が3.4%減の1兆308億円となった。半導体や音楽、アニメなどのエンターテインメント関連事業が業績をけん引する一方、ホンダと共同で進めていた電気自動車(EV)事業の開発・販売計画を白紙にしたことに伴い、大幅な損失を計上した。
半導体事業が好調
好調だったのは、カメラなどに搭載される「イメージセンサー」と呼ばれる半導体分野で、売上高は前年比3525億円増加した。この分野はソニーの収益の柱として成長を続けている。
エンタメ事業が全体の6割超
ゲーム、音楽、映画を軸とするエンターテインメント部門の売上高は全体の6割超を占めた。特に、人気アニメ「鬼滅の刃」を手がける子会社のアニプレックスを中心にアニメ関連事業が拡大しており、音楽配信サービスなども業績に貢献した。
ピーナッツホールディングスの連結子会社化
昨年12月には、スヌーピーで知られる漫画「ピーナッツ」の知的財産を保有するピーナッツホールディングスの株式の持ち分を増やし、連結子会社としたことも利益を押し上げた。
EV事業の損失
一方、ホンダとのEV事業については、開発・販売計画を白紙に戻したことに伴い、多額の損失が発生。この影響が純利益の減少につながった。ソニーは今後、EV関連の戦略を再構築する必要に迫られている。
ソニーグループは、半導体とエンタメの成長を維持しつつ、EV事業の損失をどうカバーするかが今後の課題となる。



