昨シーズン共に日本一に輝いた王子グループの王子硬式野球部(春日井市)とアイスホッケー・レッドイーグルス北海道(苫小牧市)の両チームの監督と主将が19日、愛知県春日井市の王子製紙春日井工場で対談した。チームづくりで大切にしてきたことや優勝した時の気持ち、今季の意気込みなどを率直に語り合った。
対談には、王子硬式野球部から湯浅貴博監督(53)と山口乃義主将(26)、レッドイーグルスから小川勝也監督(40)と中島彰吾主将(32)が参加。三戸部公郎・広報部長が司会進行を務めた。
チームづくりの考え方
チームづくりの考え方を聞かれた湯浅監督は「監督だけでなく選手やスタッフみんなでつくり上げていくのが基本。誰が抜けても遜色なく戦っていけるように」と述べ、「当たり前のことを当たり前にやりましょうと言ってきている。当たり前のレベルを年々上げていきましょうと常々伝えている」と明かした。
コーチから監督に昇格して1年目で7年ぶりの全日本優勝をもたらした小川監督は「最後に勝ち取るために何が必要か。戦うというメンタリティーを持てば最後に必ず結果が出せる」と話した。
練習での信条
日頃の練習での信条について、湯浅監督は「『何のためにやってるの?』に加えて『どこの場面なんだ』と選手に問う。練習試合のためじゃなく、都市対抗の決勝戦でこういうプレーをするためにやっているんだよね、と耳が痛くなるぐらい言っている」と明かした。
小川監督も「練習から試合を想定し、一つ一つのプレーに意味を持たせることが大切」と強調した。
苦しい時の心構え
両チームとも頂点に立つまでには紆余曲折があった。思うようにいかない時の極意を問われ、湯浅監督は「ふだん重視しているのは苦しい時にも前向きな考え。ミスを改善するために、どのように次の本番に準備していくか」と語った。
小川監督も「やるべきことをやっても相手が上回るとうまくいかないこともある。選手たちが自ら課題に向き合いながら解決してくれた」と評価した。
優勝した時の気持ち
優勝した時の気持ちについて、2004年の初優勝時に主将を務めていた湯浅監督は「選手の時は自分の活躍でチームを勝たせるのが目的だったが、今回は生き生きと活躍してくれた選手への感謝の気持ちが芽生えた」と振り返った。
小川監督は「選手や家族がトロフィーを囲んで写真を撮っている姿を見ることが一番の喜びだった」と語った。
若い世代との接し方
主将にとっては新加入選手ら若い世代との接し方も重要。今季から主将を務める5年目の山口主将は「1年目は予選で敗れて地獄のスタートだった。その負けがあったからこそ優勝できたという体験を若い人に伝えたい」と語る。自らの役割について「チームの状態が良くない時も同じ雰囲気に。若い人が増えると一喜一憂してしまうが、明るく明るく、というベンチの声がけを心がけている」という。
そうしたベンチの雰囲気について湯浅監督は「出たくないのこの人?というくらい控え選手が応援する。競争なので試合に出られないと面白くないのは当然だと思うが、そこを我慢しながら応援できるのは立派」と選手らを評価した。
中島主将は「無理にコミュニケーションを取ろうとは思っていない。年齢が近い方が心を開いたりする。若い選手の言葉がチームにとって重要だったりする」との考え方だ。
今季の意気込み
両チームとも今季はディフェンディング・チャンピオンとして戦う。湯浅監督は「挑戦者の気持ちを忘れずに」、小川監督は「相手のプレッシャーを回避できる準備をしっかり」と自らに言い聞かせた。
対談の詳細は王子グループコミュニケーションフィールド「OJI TODAY」で近く公開され、一般も閲覧できる。



