ナフサ不足で塗装業者悲鳴、塗料在庫「6月末で尽きる」危機
ナフサ不足で塗装業者悲鳴、在庫6月末尽きる危機

ナフサ不足で塗装業者から悲鳴 塗料の在庫「6月末で尽きてしまう」

自動車板金塗装の現場ではシンナー不足が深刻になっている。関西の住宅向け塗装業者は、顧客から「塗料は足りているのか」と聞かれるたび、こう言い切っている。「うちは大丈夫です」。だが、その内心は不安でいっぱいだ。

米国とイスラエルのイラン攻撃が2月末。3月中旬からナフサを原料とする塗料の納入が滞り始めた。十分な在庫を持っていたつもりだったが、「このままだと6月末で在庫が尽きてしまう」と業者は語る。

業界全体に広がる深刻な影響

状況の厳しさは、業界に共通する。東京商工リサーチによると、塗装工事業の倒産はことし1~4月の累計で48件。前年同期の38件を上回り、1989年以降4番目の高水準だ。資材の在庫不足が長引くと年間で過去最高に迫る可能性があるという。

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政府はナフサの供給に問題はないと言っているのに、なぜ塗料が回ってこないのか。関西の業者が取引先に尋ねると、こんな返事が返ってきたという。「自動車など大きな産業向けの優先供給が行われているため、中小の塗装業者には十分に行き渡っていない」との説明だった。

今後の見通しと業界の対応

このままナフサ不足が続けば、住宅塗装や自動車修理など幅広い分野で影響が拡大する恐れがある。業界団体は政府に対し、中小企業向けの優先供給や代替原料の確保を要請している。しかし、具体的な解決策は見えず、現場の不安は募るばかりだ。

塗料メーカーも対応に追われている。一部のメーカーは生産ラインを調整し、供給を安定させようと努力しているが、原料のナフサ自体が不足しているため、抜本的な解決には至っていない。専門家は「中東情勢の安定化と代替サプライチェーンの構築が急務」と指摘する。

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