福島・楢葉町に安室奈美恵「HERO」が流れる音楽道路が誕生
福島県は楢葉町の県道広野小高線(通称・浜街道)に、車が通過すると音楽が聞こえる「音楽の鳴る道路」を整備しました。使用曲は安室奈美恵さんが歌った「HERO」で、これはNHKのリオ五輪テーマソングとして知られています。愛称は公募により「楢葉天神岬Jロード」に決定し、26日には現地で案内板の除幕式が行われました。
音楽道路の仕組みと全国的な広がり
音楽の鳴る道路は、車を一定速度で走らせると、舗装に施された溝とタイヤの摩擦によって生じる振動が音楽のように聞こえる仕組みです。速度超過や居眠り運転の防止を目的として、全国で50カ所以上に整備されています。福島県内では、金山町の国道252号に「カントリーロード」が流れる道路があり、今回の整備で県内2カ所目となりました。
施工区間と詳細な仕様
施工場所は、Jヴィレッジから天神岬スポーツ公園に向かって北進する浜街道の片側車線、全長638メートルです。制限速度の時速60キロで通過すると、「HERO」のサビ部分などが約40秒間聞こえるように設計されています。このプロジェクトは、2023年に町などが県に設置を要望し、施工区間や曲の選定、愛称募集、工事を経て、2年かけて完成させました。
関係者の期待と愛称決定の経緯
県富岡土木事務所の籏野直広所長は、「安全な通行を促すことにつながる」と述べ、松本幸英町長は「町の魅力を高める観光資源にしたい」とあいさつしました。愛称募集には58点の応募があり、選ばれたのは町民の大和田知良さん(72歳)が提案した「楢葉天神岬Jロード」です。大和田さんは、「名所のJヴィレッジと天神岬から名付けた。町に多くの人が訪れる道路になれば」と期待を込めています。
この音楽道路は、交通安全の啓発とともに、地域の観光活性化を図る新たな取り組みとして注目を集めています。今後、多くのドライバーや観光客が訪れ、福島県の復興と魅力発信に貢献することが期待されます。



