東京バレエ団がパリ・オペラ座ガルニエ宮で歴史的公演へ
東京バレエ団が来年5月、世界最高峰の劇場の一つであるパリ・オペラ座のガルニエ宮で公演を行うことが正式に決定した。この公演は同バレエ団にとって4度目のオペラ座公演となるが、今回は特別な意味を持つ。演目は日本を代表する振付家、金森穣が手がけた「かぐや姫」で、東京バレエ団が海外公演で日本人振付家の作品を上演するのはこれが初めてのこととなる。
金森穣の「かぐや姫」が世界の舞台へ
東京都内で行われた記者会見で、振付家の金森穣は興奮を隠せない様子で心境を語った。「日本発のバレエをヨーロッパの人々に見ていただけることは大変光栄であり、1年後が待ちきれない気持ちです」と述べ、この公演への期待感をあらわにした。
「かぐや姫」は、日本最古の物語の一つ「竹取物語」を題材にしたプロローグ付き全3幕の作品で、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーの音楽を使用している。2023年に東京バレエ団によって全幕初演されて以来、高い評価を得てきた作品である。
日本のバレエとして国際的に発信
金森は作品について次のように説明した。「この作品は、伝統を踏襲しながらも新しいバレエを創造するというテーマを掲げています。借り物のバレエではなく、日本のバレエとして国際的に発信していくきっかけとなれることを光栄に思います」と語り、日本独自のバレエ芸術を世界に示す意気込みを示した。
東京バレエ団の斎藤友佳理団長もこの公演の意義について強調した。「パリ・オペラ座での公演実現は、当バレエ団のみならず、日本のバレエ界全体にとって大きな進歩となります。世界の一流舞台で日本の芸術を披露できることは、私たちの長年の夢でした」と述べ、歴史的な機会への期待を表明した。
国内外での上演計画
「かぐや姫」は今年5月5日から6日にかけて、東京文化会館でも上演される予定だ。これはパリ公演に向けた重要なリハーサルとなるだけでなく、国内の観客にもこの傑作を鑑賞する機会を提供する。
今回のパリ・オペラ座公演は招待公演として実施され、東京バレエ団の国際的な評価の高さを証明するものとなっている。過去のオペラ座公演もすべて招待によるもので、同バレエ団の世界的な実力が認められている証左と言える。
この公演は、日本のバレエが世界の芸術シーンにおいて新たな地位を確立する重要な契機となることが期待されている。来年5月のパリ公演まで、関係者一同は入念な準備を進めていく方針だ。



