坂本龍一氏のピアノが広野町で展示開始 自然に還す実験プロジェクト「ピアノを自然に還す実験―2」
坂本龍一氏のピアノが広野町で展示 自然に還す実験プロジェクト

坂本龍一氏のピアノが広野町で展示開始 自然環境の中で変化する姿を公開

2023年に71歳で死去した音楽家・坂本龍一氏のピアノが、3月11日から福島県広野町の文化交流施設「ひろの未来館」に展示されます。この展示は、「ピアノを自然に還す実験―2」と銘打たれたプロジェクトの一環として実施されるものです。

自然に還る過程を観察するユニークな試み

プロジェクトでは、屋外にピアノを設置し、自然環境の中で時間とともに変化していく過程を公開します。広野町が18日に発表した内容によれば、坂本氏は2019年から米国ニューヨークの自宅の庭で、ピアノを風雨にさらし、自然に戻る様子を観察する実験を行っていました。

今回の展示では、同様の取り組みを継承する形で、坂本氏が最終アルバム「12」の制作に使用した1960年代製のスタインウェイ&サンズのピアノが設置されます。このピアノは、調律から解き放たれ、自然の一部としてあり続ける姿を通じて、自然と文明の関係、人と時間の在り方を国内外に発信することを目的としています。

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遺志を継ぐ団体とアートディレクターが運営

プロジェクトは、坂本氏の遺志を継ぐ一般社団法人坂本図書(東京都)と、広野町で開催されている「余白のアートフェア」に関わるアートディレクター・山崎晴太郎氏のデザイン事務所「セイタロウデザイン」(同)が運営します。坂本氏は生前、被災地支援や脱原発運動に積極的に取り組んでいたことから、このプロジェクトにもその精神が反映されています。

広野町はプロジェクトに協力しており、「ピアノが自然環境の中で変化する姿を公開することで、持続可能な未来へのメッセージを伝えたい」とコメントしています。展示は3月11日午後1時からひろの未来館で関係者による設置記念セレモニーが行われ、同2時から一般公開が開始されます。

坂本龍一氏の芸術的遺産と社会的活動

坂本龍一氏は、世界的に活躍した音楽家として知られる一方で、社会問題への関心も深く、特に東日本大震災後の被災地支援では精力的な活動を展開しました。このプロジェクトは、彼の芸術的探求と社会的使命を融合させたものとして、注目を集めています。

展示を通じて、訪れる人々は、ピアノが自然に還るプロセスを目の当たりにし、環境や時間に対する新たな視点を得られることが期待されています。広野町では、今後もこうした文化的・芸術的イベントを継続し、地域の活性化に繋げていく方針です。

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