平和への願いを音楽に込めて 目黒区でウクライナ支援コンサート
ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、両国にルーツを持つバイオリニストの平石英心リチャードさん(18歳、米国在住、高校3年生)と、幼なじみで広島市出身のピアニスト岡野純大さん(20歳、慶応大学2年生)が、4月25日に東京都目黒区の目黒区立めぐろパーシモンホール(八雲1丁目)で、ウクライナ支援のチャリティーコンサートを開催します。二人は「このコンサートが平和を考えるきっかけになれば」と語り、音楽を通じた支援活動を続けています。
二人の背景と平和への思い
平石さんの母親はウクライナ東部のドニプロ出身で、祖母はロシア出身です。母親は2000年に日本語を学ぶため広島市へ留学し、日本人男性と結婚。平石さんは2007年に広島市内で生まれ、5歳でバイオリンを始め、欧州への留学で腕を磨いてきました。一方、岡野さんも広島で育ち、平和の尊さを肌で感じながら、3歳でピアノを始め、音楽活動を続けています。
二人はウクライナ侵攻が始まる前の2021年、一緒にウクライナに音楽留学しており、岡野さんは「ヒマワリ畑と空がきれいで、のどかな風景だった」と振り返ります。戦争の足音は感じなかったという二人ですが、2022年の侵攻後、「音楽を通じて今できることは何か」と考え、同年に広島市内でチャリティーコンサートを開催。これが話題となり、以降、国内でコンサートを続け、計25回の公演で累計500万円をウクライナへ寄付してきました。
コンサートの内容と平和へのメッセージ
今回のコンサートでは、マスネの「タイスの瞑想曲」やペンデレツキの「カデンツァ」などを演奏し、平和を考える構成になっています。さらに、戦禍の中にあるウクライナの子どもたちとオンライン中継でつなぎ、交流する場面も設けられます。二人は「子どもたちの現状を、遠くの出来事としてではなく、目の前の『人』として向き合う体験になれば」と話し、観客に深い共感を呼びかけます。
コンサートは午後7時半開演で、入場無料です。また、5月3日には広島市内でも公演が予定されています。問い合わせは岡野さん(電話080-8412-3174)まで。
この活動は、音楽の力を通じて国際的な平和と支援を促す取り組みとして、地域社会からも注目を集めています。目黒区でのコンサートは、多くの人々に平和への思いを新たにする機会を提供することでしょう。



