オバマ元大統領と抱擁した被爆者・森重昭さん死去、88歳…米兵捕虜調査に生涯捧ぐ
森重昭さん死去、88歳 オバマ氏と抱擁した被爆者 (18.03.2026)

オバマ元大統領と抱擁した被爆者・森重昭さんが死去、88歳

長年にわたり、被爆死した米兵捕虜の調査に取り組み、2016年に広島を訪問したオバマ元米大統領と抱擁した被爆者で、歴史研究家の森重昭(もり・しげあき)さんが3月14日、広島市内の病院で死去した。88歳だった。告別式は親族のみで執り行われ、後日、お別れの会が開かれる予定である。

8歳で被爆、戦後は米兵捕虜の調査に生涯を捧ぐ

森さんは8歳の時、広島市の爆心地から約2.5キロの地点で被爆した。戦後、被爆した米兵が存在することを知り、1970年代から独自の調査を開始。連合国軍総司令部(GHQ)などの資料を手がかりに、被爆死した米兵捕虜12人の身元を特定し、遺族との交流を続けてきた。この活動は、戦争の悲劇を国際的に伝える重要な役割を果たした。

オバマ元大統領との感動的な対面、世界に平和のメッセージを発信

2016年5月、オバマ氏が現職の米大統領として初めて広島を訪問した際、森さんは米国側の招待者として対面。涙を流す森さんをオバマ氏が優しく抱き寄せる様子は、写真や映像として国内外で広く報道され、核廃絶と平和への強いメッセージを世界に発信した。この瞬間は、歴史的な出来事として多くの人々の記憶に刻まれた。

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最期まで核兵器の脅威を憂い、平和を訴え続ける

森さんは今月3日、読売新聞の取材に応じ、米国とイスラエルによるイラン攻撃など緊迫する世界情勢について、「悪い方向になりつつある。いつ核兵器が使われてもおかしくない」と語っていた。最期まで核兵器の危険性を憂慮し、平和への願いを強く訴え続けた姿勢が窺える。彼の死は、被爆者としての経験と研究活動を通じて、戦争の記憶を後世に伝える貴重な存在を失ったことを意味する。

森重昭さんの生涯は、広島の被爆体験から始まり、米兵捕虜の調査を通じて国際的な和解と平和の架け橋となった。その功績は、歴史研究や平和活動の分野で長く記憶されるだろう。彼の逝去により、被爆者や戦争体験者の声を伝える重要性が改めて浮き彫りとなった。

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