智内兄助さん、地元蕨で30年ぶり個展 和紙に幻想的な洋画 パリ出品作も先行公開
智内兄助さん、地元蕨で30年ぶり個展 和紙に幻想的な洋画

世界的に活躍する埼玉県蕨市の洋画家、智内兄助(ちないきょうすけ)さん(77)の個展が、同市立歴史民俗資料館(同市中央5)で始まった。地元で個展を開くのはおよそ30年ぶりとなる。智内さんは「気軽にアートと接してほしい」と願いを込める。会期は6月4日まで。

智内兄助さんのプロフィールと作風

智内さんは愛媛県今治市出身。東京芸術大学を卒業後、蕨市に住み始めた。和紙にアクリル絵の具を用いる独自の手法を確立し、花鳥風月などの日本の伝統美をモチーフにした幻想的な作風で知られる。その作品は、欧州屈指の美術コレクターであるロスチャイルド家が収集するなど、国内外で高い評価を受けている。

パリ展のプレビューとして新作を公開

智内さんは2002年からパリのギャラリーで定期的に個展を開催している。今回は「巴里(パリ)展のプレビュー」と銘打ち、今年10月に予定する個展に出品する約50点のうち、12点を本番に先駆けて公開している。

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展示されている作品はすべて、前回の個展があった2023年以降に制作された新作だ。特に「法界寺飛天」は、島の浮かぶ海の上空を舞うクジャクが中心に大きく描かれた大胆な構図が目を引く。この作品は、天女が極楽を舞う「飛天」を下敷きにしたものだ。

智内さんは「仏教画をイメージすると、作りやすい」と語る。仏教の生と死を一続きにとらえる部分に魅力を感じているといい、散ったツバキの花がこけむした石の上でたわむれているように描いた作品なども並ぶ。

地元での活動と今後の展望

智内さんは市文化協会長も務めており、日頃から市民の生活の中にアートを取り入れる活動に力を入れている。「蕨はコンパクトな街。地元の人は訪れやすいと思うので、ぜひ見に来てほしい」と話した。

入場は無料。開館時間は午前9時から午後4時半まで。月曜日は休館。問い合わせは、同市生涯学習スポーツ課(電048-433-7729)へ。(福田真悟)

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