コノシロを船橋名物に!水揚げ日本一の出世魚、絵本とテーマソングでPR
コノシロを船橋名物に!絵本とテーマソングでPR

千葉県船橋市の船橋漁港で水揚げ量が日本一を誇るコノシロ。この魚の消費拡大と知名度向上を目指し、地元漁業者団体が絵本とテーマソングを制作した。コノシロは成長に伴い名称が変わる「出世魚」として知られるが、小骨が多いため食用にはあまり適さないとされてきた。しかし、制作関係者らは「船橋の新たな名物になってほしい」と期待を寄せている。

絵本「コノシロさんちのハルちゃん」が誕生

絵本を手掛けたのは、一般社団法人「伝統江戸前漁業を未来につなぐ会」。コノシロを主人公にした「コノシロさんちのハルちゃん」を発行するため、クラウドファンディングで資金を集めた。絵本は計千冊を製作し、船橋市内の幼稚園、保育園、小学校、公民館などに配布するため、うち三百冊を市に寄贈した。

ストーリーに環境問題も

絵本では、三番瀬で暮らすハルちゃんが、姉が網に捕まるなどの試練を乗り越え成長する姿を描く。また、地球温暖化による海水温上昇や海洋プラスチック問題にも触れ、仲間たちが「食べ物と間違えて小さなプラスチックを食べたら絶対にダメだよ」と注意する場面もある。

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ストーリーを考案したのは、同会代表理事の大野和彦さん(66)。大野さんは「船橋の海と、そこに住む魚たちの環境が変化していることを、次代を担う子どもたちに知ってほしい」と語った。

イラストは、船橋市在住のイラストレーター小倉正巳さん(68)が担当。大きな目が特徴の愛らしいハルちゃんを描き、「子どもたちに親しんでもらえるよう心がけた」という。

絵本は非売品で、縦横約十八センチ。寄贈式は市役所で行われ、大野さんらが松戸徹市長に手渡した。同じく三番瀬に面する市川市や習志野市などにも寄贈される予定だ。

コノシロとは?

コノシロはニシン科の魚で、成長とともにシンコ、コハダ、ナカズミ、コノシロと名前が変わる「出世魚」。全長は最大約三十センチ。コハダは寿司ネタとして知られるが、コノシロは小骨が多く食用には向かず、主に肥料や飼料に利用される。船橋市によると、市内の漁獲高は2023年度が2485トン、2024年度が1663トンで、全国の約六割を占める。

ご当地アイドルがテーマ曲を初披露

「コノシロ応援大使」に今年一月就任したご当地アイドルグループ「himawari(船橋)」が、コノシロのテーマ曲「ななし」を初披露した。この曲は、コノシロをPRするために作られ、成長に伴い呼び名が変わる出世魚と人間を重ね、「変わってもいい。そのままでもいい」というメッセージが込められている。

応援大使を委嘱したのは、伝統江戸前漁業を未来につなぐ会。作詞・作曲は同市出身のシンガー・ソングライター「柚凪。」さん。曲名は「名無し」にちなんで付けられた。柚凪。さんは「子どもが大人になったり、会社員が平社員から係長や課長になったり。人や役職はどんどん変わっていくが、変わらなくてもいい、大切なものを見つけられればいいという思いから作った」と話す。

十六日には、船橋駅直結の東武百貨店船橋店で「初夏の文化祭」が開催され、himawariのメンバー八人が出演。七曲を披露し、五曲目に「ななし」を歌った。メンバーのはんなさん(15)は、魚が泳ぐしぐさや人が海で泳ぐ振り付けがあることから「子どもたちも踊りながら楽しめる」とPR。「船橋とコノシロをセットで覚えてもらえればうれしい」と笑顔を見せた。

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