福島県の新規林業就業者、5年連続で100人超え 若年層の参入が進む
福島県は23日、2025年に県内で新たに林業に就業した人数を発表した。それによると、新規就業者は107人で、前年の111人から4人減少したものの、2021年から5年連続で100人を超える結果となった。この数字には、林業の担い手育成を目的とする「林業アカデミーふくしま」の就業前長期研修を修了した14人全員が含まれている。
若年層中心の参入と平均年齢の若返り
県の分析では、交流サイト(SNS)を活用した広報活動や、首都圏での就業イベントの実施が、若い世代を中心とした参入につながったとみられている。平均年齢は36.5歳で、前年より1.9歳若返り、45歳未満が78人と全体の73%を占めた。45歳以上は29人で、前年比6人減少した。
出身地別の傾向と地域分布
出身地別では、県内出身者が89人で前年より9人減少した一方、県外出身者は16人と前年から6人増加した。Uターン就業者は2人で、前年より1人減少している。地域別の分布では、県中地域が33人で最も多く、県南と会津地域が各20人、相双地域が11人と続き、前年とほぼ同様の傾向が見られた。
震災の影響と定着率の課題
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の影響で、森林整備の事業規模が縮小し、新規林業就業者は減少傾向にあった。現在、森林再生の動きが進む中でも、震災前の水準には回復していない現状がある。さらに、福島県の新規林業就業者の3年後の定着率は50%台にとどまっており、就業後間もない従事者の定着率向上が大きな課題となっている。
今後の取り組みと支援策
県は、林業アカデミーふくしまを通じて、安全確保に向けた技術指導や、就業環境の改善に向けた支援を継続的に実施する方針だ。これにより、新規就業者の定着促進と、林業分野の持続的な発展を目指すとしている。



