大阪市、シカ捕獲を断念 安全な放獣場所の確保が困難で
大阪市内で目撃が相次ぐ野生のシカについて、横山英幸市長は3月23日、安全に放せる場所のめどが立たず、現状では捕獲できないと述べました。捕獲した場合、原則として有害鳥獣として駆除対象となるためです。避けるためには、安全に野生へ返せる場所の確保が不可欠となります。
奈良公園からの移動可能性も
市によりますと、このシカは人が近づいてもすぐに逃げない行動を見せており、目撃証言が大阪東部から中心部に向かっている点から、奈良公園から移動してきた可能性も指摘されています。現在、市は安全に返せる場所を確保できるかどうか、大阪府や奈良県と調整を進めています。
JR大阪駅近くまで出現
具体的な目撃情報としては、シカは3月21日に鶴見区や城東区で確認され、翌22日にはJR大阪駅から約2.5キロの都島区の公園でも発見されました。市の担当者らは、これらの目撃情報を基に追跡活動を続けていますが、都市部での対応には限界があるのが実情です。
野生動物と都市環境の共存が課題に
今回の事例は、野生動物が都市部に進出するケースが増える中、どのように対応すべきかという課題を浮き彫りにしました。単純な捕獲や駆除ではなく、生態系や動物福祉を考慮した解決策が求められています。市は今後も関係機関と連携し、安全な方法での対応を模索するとしています。



