廿日市市でイチゴの祭典が開催、来場者が多彩な品種を味わう
廿日市市産イチゴの魅力を広く発信する「はつかいち苺の祭典2026」が2月22日、市商工保健会館(同市本町)で開かれ、多くの来場者が集まりました。このイベントは廿日市市地域担い手育成総合支援協議会などが主催し、イチゴの食べ比べや地元産品の即売会などが行われ、地域の農業活性化を図る取り組みとして注目を集めています。
イチゴ栽培の歴史と現在の状況
廿日市市におけるイチゴ栽培は、1940年代後半からジャム用として始まり、最盛期には100軒以上の農家が関わっていました。しかし、現在は14軒に減少しています。それでも、昨年7月の「第1回全国夏いちご選手権」で、同市のブランド「冠苺」が最高金賞を受賞するなど、近年は品質の高さが評価され、注目度が上昇しています。この受賞は、農家の努力と技術の結晶として、地域の誇りとなっています。
祭典の多彩なプログラム
祭典では、市内で多く栽培されている「紅ほっぺ」を含む11農家が出品したイチゴを、1粒ずつ順に味わう食べ比べイベントが実施されました。参加者は、甘みと酸味のバランス、食感の違いを楽しみながら、各農家の個性を感じ取ることができました。また、地元中高生がイチゴを用いて考案したドレッシングやスイーツの発表会も行われ、若い世代の創造性が披露されました。
さらに、元広島東洋カープ選手の安部友裕さん(36)が「はつかいち苺大使」に任命される式典が開催され、スポーツ界からの応援も加わりました。市内産イチゴや加工品の即売会も設けられ、来場者は新鮮な産品を直接購入できる機会を得ました。
参加者の声と今後の展望
食べ比べに参加した同市原の農業、中本吉紀さん(48)は、「同じブランドでも、栽培農家によって甘みと酸味のバランス、食感が異なり、味わいに個性があることがよくわかりました。お気に入りも見つかり、大変満足しています」と語りました。この祭典は、地域のイチゴ産業の魅力を再認識させる場となり、今後の発展への期待が高まっています。廿日市市では、こうしたイベントを通じて、農業の持続可能性と地域経済の活性化を目指しています。



