松江市長が「ばけばけ」効果を語る、ドラマセットを新庁舎に再現し観光資源化へ
「ばけばけ」効果で観光客増、ドラマセットを新庁舎に再現

「ばけばけ」効果で観光客が急増、松江市が新たな取り組みを展開

松江市の上定昭仁市長が、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の放送による観光効果について、読売新聞のインタビューで明らかにした。ドラマの影響で観光客が大幅に増加しており、市はこの勢いをさらに加速させるため、新たな施策を打ち出している。

記念館の入館者数が3倍から5.5倍に急増

上定市長によると、「ばけばけ」の放送開始後、松江市内の観光施設には異例の活況が訪れている。特に小泉八雲記念館では、昨年12月の入館者数が前年同月比で3倍に増加。八雲旧居に至っては5.5倍という驚異的な伸びを示している。ドラマに登場する八重垣神社や城山稲荷神社、月照寺などを巡る周遊観光も増加傾向にあり、地域全体に好影響が広がっている。

ドラマセットを新庁舎に再現、観光資源として活用へ

市はこの人気をさらに持続させるため、5月に全面開庁する市役所新庁舎に「ばけばけ」のドラマセットを再現する計画を進めている。上定市長は「放送終了後も新たな取り組みを続け、地域全体で松江に対する愛着と誇りの醸成につなげていく」と語り、ドラマをきっかけとした地域活性化への強い意欲を示した。

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地震被害への対応とインフラ老朽化の課題

一方で、今年1月に最大震度5強を観測した地震による影響も無視できない。連休直前には約1300人の宿泊キャンセルが発生するなど、観光業に打撃を与えた。市は国への支援要望や県との連携による宿泊クーポンの増額発行など、経済の冷え込みを防ぐ対策を実施している。

地震は同時に、戦後整備された水道管などの社会資本の老朽化という課題も浮き彫りにした。松江しんじ湖温泉では配湯管が破損する被害が発生。上定市長は「生活に直結するインフラ点検を後手に回してはならない」と、早期対応の重要性を強調している。

駅前再開発とホテル宍道湖跡地の活用計画

懸案事項であるJR松江駅前の再開発については、「恐らく10年はかかる」との見通しを示した。現状の駅前は交通結節点としての機能が不十分であり、松江テルサの施設再編も含め、全体最適の視点で検討を進めている。一畑百貨店跡地に複合ビルが建設された場合、公共機能の移転やバスターミナルの拡張など、具体的なプランの早期提示を目指す。

また、市が所有するホテル宍道湖跡地(西嫁島)の活用策については、山陰道の松江西インターチェンジが近い立地を活かした検討が進められている。駅前再開発や改装中の市総合体育館、隣接する北公園や県立プール跡地も含め、松江市全体のまちづくりを見据えた計画が求められている。

上定市長の経歴と趣味

上定昭仁市長は松江市出身で、九州大学法学部卒業後、日本開発銀行(現・日本政策投資銀行)に入行。中央官庁への出向や米州法人のCEOなどを経て、2021年に初当選し、現在2期目を務めている。趣味はテニスとクラリネットで、無類のお笑い好きとしても知られる。「世界の果てまでイッテQ!」や「上田と女が吠える夜」、「M-1グランプリ」などのバラエティ番組を欠かさずチェックするという。

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