二本松の菊人形廃棄菊花を活用、岳温泉の酸性泉で新たな染色技術を開発
菊人形廃棄菊花を岳温泉で染色、新技術開発進む

二本松の菊人形廃棄菊花を活用、岳温泉の酸性泉で新たな染色技術を開発

二本松商工会議所は、「二本松の菊人形」で使用済みとなった菊花を染料として再利用するプロジェクトを進めており、22日までに、技術支援を行う県ハイテクプラザからこれまでの研究成果について報告を受けた。ハイテクプラザは本年度、開発支援事業として岳温泉の酸性泉に着目し、新たな染色手法の探求を続けている。

菊花染料の特性と温泉染色の可能性

同商議所は3年前から、ハイテクプラザと共同で菊花を使った新たな特産品開発に取り組んでいる。これまでに菊花から抽出した染料で染色した布を試作しており、木綿よりもシルクやウールの方が発色が良いことが判明している。今回の研究では、pHが2.5と全国でも珍しい岳温泉の酸性泉を抽出溶媒として使用し、その特性を詳細に検証した。

通常の染色に使われるクエン酸と比較すると、酸性泉には硫酸イオンが多く含まれ、アルミニウムやカルシウムなどのミネラル成分も豊富である。このため、染色された布は菊花の赤い色素(アントシアニン系)に青や緑色が混ざったような、落ち着いた色合いを呈した。染色液自体は濃淡の違いはあるものの、いずれも赤色を基調としていた。

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天然染色の課題と今後の展望

天然染色はpHや温度、ミネラル成分に敏感なため、色素の抽出能力や色相変化をさらに追求することが課題となっている。中島孝明研究員らが二本松商議所を訪れ、菅野京一会頭らにデータを交えて説明を行った。菅野会頭は「菊花染めで特産品を開発し、菊のまちとしての魅力をアピールしたい」と期待を寄せた。

今後の取り組みとしては、以下の点が挙げられる:

  • 温泉染めの技術確立に向けた研究の深化
  • 色合いの安定化と多様な製品開発
  • 環境に優しい染色手法としての普及促進

このプロジェクトは、廃棄物の有効活用と地域活性化を結びつける試みとして注目を集めており、二本松市の新たな特産品創出に貢献することが期待されている。

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