千葉県鋸南町の道の駅に3Dプリンター製鋸山ジオラマ登場 千葉大院生らが地域おこしで制作
千葉・鋸南町の道の駅に3Dプリンター製鋸山ジオラマ登場 (02.04.2026)

千葉県鋸南町の道の駅に3Dプリンター製の鋸山ジオラマが登場

千葉県鋸南町にある「道の駅保田小学校」に、地元の名峰・鋸山の精巧なジオラマが新たに展示された。このジオラマは、千葉大学の教員と大学院生が地域おこし活動の一環として、最新の3Dプリンター技術を駆使して制作したもので、観光客や地域住民に鋸山の魅力を伝える新たな試みとして注目を集めている。

大学と地域の協働で実現したプロジェクト

ジオラマ制作を主導したのは、千葉大学工学部デザインコースの助教、青木宏展さん(34歳)とその教え子たちだ。青木さんは2018年頃から、学生を連れて鋸南町周辺で合宿形式のフィールド調査を実施するなど、地域の魅力を掘り起こす活動を続けてきた。今回のプロジェクトは、町内外の有志が発行する情報紙「野水仙つうしん」の編集会議を通じて知り合った、地元の会社員・山本正大さん(42歳)からの依頼がきっかけとなった。

山本さんは、鋸山や周辺の史跡について独自に調査し、その成果を発信する活動を行っている。道の駅から「利用者に鋸山を紹介したい」という相談を受けた山本さんが、青木さんにジオラマ制作を依頼。大学の技術力と地域の知識を結集した協働プロジェクトがスタートした。

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3Dプリンターで精密に再現

ジオラマは縮尺3800分の1で、国土地理院のデータを基に設計された。青木さんと大学院生たちは、3Dプリンターを使用してプラスチック素材のパーツを成形。3月28日には、青木さんが15個のパーツを道の駅に持ち込み、院生3人と山本さんと共に組み立て作業を行った。

組み立てでは、パーツを並べた後、隙間を石膏で埋めて接着。現場に詳しい山本さんが「山頂部はここ」「このあたりに石切り場の跡がある」などと説明しながら、手を動かして仕上げていった。完成したジオラマは、道の駅1階のフロント前で同日から展示が開始されている。

今後も進化を続けるジオラマ

現在のジオラマは白一色だが、青木さんは今後、特徴のある場所や地名を表示したり、道路にカラーテープを貼るなど、さらに手を加える計画を明かしている。山本さんも「鋸山が面している東京湾をどう表現するか」と改良に意欲を見せ、地域のシンボルとしての完成度を高めていく方針だ。

この取り組みは、大学の研究力を地域活性化に活かす好事例として評価されており、鋸南町の観光資源のPRにも大きく貢献することが期待されている。ジオラマを通じて、訪れる人々が鋸山の地形や歴史に親しみ、地域への理解を深めるきっかけとなることが狙いだ。

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