兵庫県立大学の研究チームは12日、近畿北部の里山に生息するツキノワグマについて、秋の主食はドングリではなく、種の周りにみずみずしい果肉を持つ「液果」であるとする研究結果を国際学術誌に発表した。この発見は、各地で相次ぐクマの出没予測への活用が期待されている。
研究の背景と意義
ツキノワグマの食性に関する研究はこれまで主に北日本や東日本で行われてきたが、比較的温暖な西日本エリアで定量的に研究されたのは初めてという。研究チームは、2021年から2024年までの4年間、兵庫県北部から京都府北部に分布するクマのふんを288個採取し、詳細に分析した。
発見された主食
分析の結果、クマは森林内に生息するアオハダやウラジロノキの実など、液果類を主に食べていることが明らかになった。これまで一般に考えられていたドングリではなく、液果が主要な栄養源となっている。
この研究成果は、クマの出没パターンをより正確に予測するための重要な手がかりとなると期待される。液果類の豊凶がクマの行動に直接影響する可能性があり、今後の被害防止策に役立つと見られる。



