千葉、四街道、佐倉の3市は14日、これら3市を流れる鹿島川流域の森林を整備する協定を締結した。この協定は、森林環境譲与税を活用し、3市が協力して総面積40ヘクタールの森林を整備することを目的としている。協定の調印は、3市と森林整備業務を担当する県森林経営管理協議会の4者間で行われ、県が広域連携を調整した。
鹿島川流域の現状と課題
鹿島川は、千葉市の昭和の森公園周辺を水源とし、四街道市と佐倉市を流れて印旛沼に注ぐ。流域には森林や里山が広がっているが、手入れの不足により、大型台風時には倒木被害が発生していた。この協定により、森林所有者の同意を得た上で、間伐、下草刈り、造林などの整備作業が行われる。
県内で5例目の協定
県によると、人口比率などに基づいて国から配分される森林環境譲与税を活用する協定は、今回で県内5例目となる。過去の4例は、都市部と森林整備が必要な人口の少ない地域との連携であったが、同一地域内で事業を共同実施する協定は今回が初めてである。
締結式の様子
県庁で行われた締結式には、熊谷俊人知事、千葉市の神谷俊一市長、四街道市の鈴木陽介市長、佐倉市の西田三十五市長が出席した。佐倉市の西田市長は「森林の持つ力を地域の安全につなげる第一歩だ」と述べ、四街道市の鈴木市長は「森林の機能を高めることが魅力的な都市づくりになる」と期待を寄せた。
この協定により、鹿島川流域の森林整備が進み、地域の防災力向上や生態系の保全が期待される。今後、各市は森林所有者との調整を進め、具体的な整備計画を策定する予定である。



