名古屋城天守閣の木造復旧、2028年度にずれ込む可能性 愛知県知事が見解
名古屋城天守閣木造復旧、2028年度にずれ込む可能性

名古屋城天守閣の木造による復旧工事について、愛知県の大村秀章知事は2028年度に完了がずれ込む可能性があるとの見解を示した。当初は2027年度中の完成を目指していたが、文化庁の許可取得や伝統技術の確保など、複数の課題が山積しているためだ。

復旧工事の現状と課題

名古屋城天守閣は、戦災で焼失した後、1959年に鉄筋コンクリート造で再建された。しかし、外観の木造化を求める声が高まり、2017年に木造復旧が決定。工事は2022年に着工したが、文化庁の許可手続きや、木材の調達、伝統工法の継承など、予想以上の時間を要している。

文化庁の許可が遅延の主因

大村知事は、文化庁による文化財としての許可取得が想定以上に長期化していることを指摘。特に、耐火性能や構造強度の基準を満たすための設計変更が必要となり、審査が難航しているという。

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さらに、木造復旧には高度な技術を持つ職人の確保が不可欠だが、人材不足も深刻な問題だ。愛知県は、県内外の大工や左官職人を集めているが、熟練工の高齢化が進み、後継者育成が急務となっている。

今後のスケジュール

愛知県は、2028年度中の完成を新たな目標として設定。しかし、大村知事は「さらに遅れる可能性も否定できない」と述べ、柔軟な対応が必要との認識を示した。

  • 2022年: 着工
  • 2027年: 当初の完成目標
  • 2028年: 新たな完成目標(見込み)

名古屋市や観光関係者からは、早期完成を求める声が上がっている。一方で、文化財としての価値を最大限に引き出すためには、時間をかけた丁寧な工事が必要との意見も強い。

木造復旧の意義

名古屋城天守閣の木造復旧は、単なる観光資源の復活にとどまらず、日本の伝統建築技術の継承という重要な意味を持つ。愛知県は、工事を通じて得られた知見を、他の文化財修復にも活用したい考えだ。

大村知事は「名古屋城は市民の誇り。完成を楽しみに待っていただいている方々には申し訳ないが、安全で確かな復旧を最優先に進めたい」と述べ、理解を求めた。

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